久美沙織著「孕む」（イースト・プレス、1600円）。
ホラー短編集。かつて見た悪夢を思い出してしまった表題作をはじめ、
YONE乙なぞおよびもつかないほど、切り取ったり、
股から血を流したりするネタが満載で、
「女は考えることがえげつねえな」
と改めて怖気づいてしまいました。帯の新井素子の推薦文にも
「〜日常生活から、日常の行動からホラーを掘り起こせる、それが ”女”だ。そんで、だから。だから女は怖いんだよ。 男は心するように。」
だそうな。もっとも、日常的な物語ばかりというわけでもないけど。