「あら、うちの息子なんてでかかわったわよお。 3,800あったもん。」
「えええ、今時珍しいわね。今は、小さく産んで大きく育てるから。
そいでも、この娘を産むのだって大変だったわよ。
ほら、産婦人科に真中空いた椅子あるじゃん。
あのスケベ椅子みたいなの（笑）。あれなんだろうって、
ずうっと不思議だったの。そいだら、自分がお産をしてやっとわかったわ。
痔対策なのよね。もう、
お尻を痛めて産んだ子だわ（笑）。」
「でも、お産のあと、縫われるじゃない。あれは、 お産の痛みとは全然違う種類で、死ぬかと思った。」
「まったく、あれ、死ぬわよね。
でも、わたしなんて、お産の最中、
バッキーン
って、でかい音がして。」
「何、それ？」
「全然、わかんなくって、お産の最中は、 もう全身、あちこち痛いだらけだから。ところが、 お産が済んで、他が大丈夫になっても、 何時まで経ってもお尻が痛いから、 医者に訴えて、診てもらったの。そいだら、
『あ、こりゃ、尾テイ骨が折れてますね。』
だって（笑）。」
― 母は偉大です ―