随想録

137. YONEZの正月 2000. 1. 7

正月二日、実家でごろごろしながらも、 心中恐れおののいていた。姉が、ガキンチョ二人、 つまりわしの甥ッ子と姪っ子を連れて里帰りなのだ。

「ほら、おぢちゃんに遊んでもらいな」

と、子守を押し付けられる.....わし、ガキ苦手なんだよなあ。 言葉をしゃべらない赤ん坊のうちは、可愛いんだが...

しかし、今年は甥っ子対策は万全だ。たしか、 あいつはウルトラシリーズに嵌っていたはずだ。 だから、夕べのうちにツタヤに行って、 ウルトラセブンのビデオを借りておいた。ふっふっふ、 これで2時間はつぶせる... お年玉も用意したし....

午後2時ごろ、外で義兄の車の音、と共に、ガキどものにぎやかな声、 来ました、来ました。

「おじちゃああん、相変わらずでかい顔だねえ。 ***ゲームして遊ぼう!」

ほほほ、生意気な口をきくようになったものよ。 しかし、こっちには、秘密兵器がある。

「ほれ、ウルトラセブンのビデオが借りてあるから、みようぜ。」

「..... こどもだなあ .....」

なはははは  ハァ、そう言えば、 わしもウルトラシリーズを真面目に見てたのは小ニぐらいまでだった。 こいつ、今年、小4になるのだよなあ。

というわけで、ビデオで釣る計画は無残にも頓挫。 わけのわからないカードゲームに 付き合わされる破目に陥ったのでした。
因みに借りてきたウルトラセブンのビデオは、 甥っ子と姪っ子を、ようやく二人とも爺に押し付けて散歩に出した後、 わし、姉、義兄、妹二人の、計5人の大人で、 しっかり鑑賞したのだった。 セブン対カッパ宇宙人の、手に汗握る激しい戦い....

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