随想録

101. Oh, NO! 1999. 10. 1

[to concerts]

能舞台を生で観るのは、産まれて3回目か4回目か。
つくば能
1 独吟 勧進帳 
2 狂言 口真似
3 新作能(1988) 無明の井 
4 狂言 成り上がり
5 半能 石橋

  橋岡伸明(1,3,5)、小笠原匡(2)、橋岡久馬(4)、野村萬斎(4)
(10/1 エポカルつくば)

6時10分頃開演して、一回だけ10分の休憩で9時過まで、 能って、いつもこんなに長いの?しかも、
「いよおおおお、ポン」
が延々と続く。なにしろ、オペラからミュージカルへと、 どんどんわかりやすくてappealingな音楽劇に嗜好が移ってるもんで、 能のやうなのは、大変でごわす。まあ、今日は最後の半能 の石橋が、わからんなりに勢いを感じました。半能っつうのは、 クライマックスだけをやってくれたもんで...
それにしても、なにやら笛の音ではじまって、 ぞろぞろと人々が入場。そのとき、結構でかめの舞台道具を運んでくる。 シテが退場すると一応終わりらしいが、 そのあと、また舞台道具を運び出しながら退場。 うーーーん、いつ、拍手していいんだか?  始まりと終わりがよくわからん。能ってこういうもんなのかな? それとも、今日の上演がこうだった、というだけかしらん????

ところで、今日の目玉は、新作能の無明の井、これ、 東大医学部の免疫学の名誉教授の多田富雄っつう先生が、 脳死移植をテーマに作ったんだって。舞台で何を言ってるのか、 ようわからんかったけど。ところで、この多田先生、 開演に先立ち解説をしたんだけれど、

お能は、海外の知識人が興味を持つことが多いんです。 そいで、彼らが日本の学生に『能を観たことがありますか』 ときくんですけど、学生たちは観たことがないので、
Oh, NO!  って答えるんですね....」

よね乙並。

[next]
[back]
[home]