随想録

118. シフ・水戸室内管のモーツァルト 1999. 11. 7

[to concerts]

久々にアンドラ―シュ・シフが聴ける。
午後２時開演に余裕で間に合うように、12時半に筑波を出発。 高速に乗って、水戸で降りたのが、１時10分ぐらいだったのだが....
天気がいいのに、水戸芸術館のシンボルタワーが見えない。 実は、道を全然把握してなくて、いつも、 そのタワーを目印に辿り着いていたもんで....。 ともかく、水戸市街にまで車を進めてみて、水戸芸術館はコッチ、 みたいなサインを見つけて、その方向へ行ったのだが、 一番肝心な看板を見落としたらしい、とんでもない方に出てしまって、 ニッチもサッチも行かなくなってしまう。
しょうがないなあ、とやっと地図を取り出して（今ごろ出すなよ）、 でも、そもそもどこに自分がいるのかわからんから、 取り出してもしょうがないのだが、ともかくこの時点で１時半、 途方にくれて、周りを見渡すと、背後に、なつかしき、 DNAのようなラセン状の銀色タワー！
一体、今まで、どこに隠れていたのやら。
で、そのタワーに向かって、なんとか、芸術館に辿り着いたのが、 1時40分。ところが、水戸藩公まつり（？）とか言うのをやってて、 芸術館の周りが渋滞。それでも、５分で渋滞を乗りきって、 地下駐車場の入口に車を乗り入れたら、非情の「満車」サイン。
近くを探しまくって、やっと１キロほど離れたところに、 １時間200円のパーキングロットを探し、1時57分駐車する。
１時間越えたら罰金かあ。休憩中に動かせばなんとかなるだろ、 と、老骨に鞭打って、会場に走って戻ると、 満車の地下駐車場の真向かいに、もう一つ、公共の駐車場があり、 しかも、空車。
バカヤロー
ともかく、すべり込んだのが2時3分。 コンサートは、たいてい５分送らせて開始されるもんで、 助かりました。

入口でもらったパンフレットを見ると...

水戸室内管弦楽団第39回定期演奏会
モーツァルト：ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調
交響曲第33番　変ロ長調
- 休憩　-
ピアノ協奏曲第17番　ト長調
（アンコール）アンダンテ K. 6??
アンドラ―シュ・シフ（指揮とピアノ）／水戸室内管弦楽団 (11/7 水戸芸術劇場）
うーーむ、前半が二曲。パーキングの１時間で終わりそうもない。 ２曲目の交響曲をスキップする!?!?....

ともかく、指揮振りのシフが登場し、19番のコンチェルトが始まった。
最近、シフは高くなって筑波では呼べなくなってしまったが、 久々に聴く生のシフは、軽くて高質な音を生かして、やはり、絶品だ。 特にアダージョ楽章。水戸室内管も、名手揃いだけあって、 意外に厚い弦と、可憐な管が、引き締まった演奏。 コンチェルトが終わった1時40分には、もう、駐車違反の罰金は覚悟して、 シンフォニーも聴く覚悟ができてました。
とはいえ、パンフレットめくると、この３３番、 メヌエットが入っている四楽章形式。しかも、なんでも、 最初は三楽章だったのを、 あとからメヌエットを付け足したのだという。

余計なことを^_^;;;;;

サントリーのＰブロックのような、舞台の後の席で聴いたため、 指揮者シフの姿が正面からばっちり。なかなか堂に入ってました。
で、きびきびとシンフォニーが終わった時点で、2時10分。 パーキングロットに駆けつけると、
ホッ　
駐車違反のステッカーは付いていませんでした。で、車を芸術館隣の 1時間300円の駐車場に移動。会場に戻って、今度は安心して、 19番のコンチェルトと、アンコールのアンダンテに集中できました。
シフは、もちろん元気な楽章でも、生き生きとした音がよかったけど、 やっぱり、じっくり聞かすアダージョが絶品。特に、間の取り方。

さて、帰りは、祭による渋滞で水戸脱出に手間取り、さらに、 けちって高速ではなく下道を使い、また、 石岡っつうところの渋滞を避けるために慣れない抜け道を通ったら、 またどつぼにハマッて、心ならずも久々に筑波山越えをする羽目に陥り、 結局、１時間の道のりを３時間掛けて、 やっと学園都市に辿りついたのだった。

まあ、そういう日だったのでしょう。

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