ホモ遠方より来る、またたのしからずや。
２、３年前に研究会で知り合った、
とある地方大学に勤める友人Aが、薬理学会で横浜に来るから、
後学のためにカマバーなる場所に連れて行け、とのたまう。
しょうがないですねえ、こんなのばっかで。
気乗りはしなかったが、
例のギャルソンパブ、
を電話予約した。
彼は、東京・横浜は全く住んだことがないのだが、
新宿駅西口なら小さくてわかり易いし、パブからも近いだろう、と、
メールで金曜の夕方５時半に待ち合わせをして、
午後有給を取って、２時過に研究室を出ようとしたのだが....
一応、その確認メールを印刷したほうがいいかな、と思いなおして、
Aからの返事をプリントアウトして愕然：
yonez> 夕方５時半にJR新宿駅 改札出て左のグワーーーン、「新宿駅 西口の」が抜けてる！ これじゃあ、サルどころか、東京人でもわかるわけがない。 新宿駅にいったいいくつ改札があるやら。
yonez> コインロッカーの前で待ち合わせ でどうだ？これでいいけど、ここって、サルでも迷わない場所だよな？
（以下、略）
駅へのバスの中で冷静になって考える。
ひとつ、秘書のおばちゃん／ねえちゃんはあとで帰ってくるはず、
ひとつ、奴の出ている学会会場にメモ掲示板があるはず、
駅の公衆電話で、研究室に掛けたら秘書さんが出ました。
「あのお、例のカマバーに行こうっていう**大の奴、
もしかしたら電話掛けてくるかも知れないので、
待ち合わせ場所は、西口だ、って伝えといてくれませんか？」
「いいけど、西口も沢山あるんじゃない？」
「ううんと、ただの西口は一つのはず」
次に、NTT104で、 薬理学会だかが開かれてるはずのパシフィコ横浜の電話を探す。 ホテル→会場→学会受付 とたらい回しにされた挙句、 やっと伝言係に辿り着く。
「すみません。**大学のA先生に伝言お願いします。 『本日の集合は、新宿駅の西口です。』その、 西口 を強調してください。」
さすがに、カマバーツアーとは言えないわな。
５時ごろ、新宿到着。
あちこちの改札をうろついて、その多さと大きさを改めて思い知らされ、
ますます絶望的になる。
その前に、ともかく、研究室に連絡があったかどうか、
確かめようとしたが、電話がどこもふさがっててダメ。
あきらめて、5時20分ごろから、西口のロッカー前で待つ。
５時半になっても40分になっても現れない。
これは絶望的だ。Aは、わしんとこの研究室に電話を掛ける
（秘書さんいるのは５時までだが）、
とか、学会会場でメモ見る（学会行かないで遊びあるってたりして）、
とか、やっぱりしなかったのか。
周りを見ると、いろんな人が待ち合わせしてるらしいが、 みな、携帯で連絡し合っている。やっぱり、携帯持ってなきゃだめだな。 それに、会えなかったら現地集合とか、 ギャルソンパブのHP（そんなもん、あるんです、 ここ) をダウンロードして持ってたほうがいいとか、 指示しときゃよかった。サルでなきゃ、 そのくらいの準備をしてそうなもんだが。
６時、駅で会うのはあきらめて、 Aがサル以上の知恵を持っていることを期待して、現地に向かう。 住友ビルの49階までエッチラおっチラ着いて見て、 居ませんネエ。６時半、まさか、 わしの自宅の留守電に何か入れてはいないだろうな、 と公衆電話で確かめて、何も入ってなくて、 諦めて、店の前に戻って、もう帰ろうかな....
居たあ！ Aは、サル以上の知恵を持っていたのだった！！！
因みに、彼は、わしの研究室にも連絡せず、 学会のメモも見ず、どの改札かわからず（当然だ）、 しばらく南口のロッカー前で待っていたが、らちが空かない、 だがHPを印刷してなかったので、NTT104で「ギャルソンパブ」を聞いて、 電話して西口が最寄なのを確かめて、西口で待っていたつもりだったが、 実は「中央西口」だったのでわしと会えるはずなく、 タクシーで「ギャルソンパブ」を聴きまくって（恥ずかしい奴）、 運ちゃんが誰もわからないので、も一回店に電話して、 住友ビルというのをきいて、やっとタクシーに連れてきてもらった、 とのこと。でも、最後の運ちゃんは、「あのおカマバーでしょ」 と知っていたそうな。
ハイ、わたしがすべて悪いんです。反省。