電脳芭奈々倶楽部

257. A. L. ウェッバーの世界  〜 サンセット大通り (1) 2001. 1. 13

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― 218より続く ―

往年の巨匠ビリー・ワイルダー監督の「サンセット大通り」(1950)、 過去の栄光に生きる老女優と若い男の愛憎劇だが、 ウェッバーはこの映画をほとんどそのままミュージカルに仕立てた。
アスペクツ以降、ウェッバーの取り上げる題材は、 それ以前と較べて質的に変化したように思えるが、その話は後にして、 まずはデータから。

ミュージカル「サンセット大通り」Sunset Boulvard
台本: ドン・ブラック/クリストファー・ハンプトン  (ビリー・ワイルダー監督の同名の映画に基づく)
音楽: アンドリュー・ロイド=ウェッバー
編曲: デヴッド・カレン/アンドリュー・ロイド=ウェッバー
初演: 1993年7月12日 ロンドン・アデルフィー劇場 (演出 トレヴァー・ナン)

1993年のロンドン初演後、すぐアメリカに上陸し、 大当たりを取った。日本初演は、 まだらしい。残念。誰かが
「美輪某に主役をやらせたら」
とかどっかに書いてたような気がする。う、女形の伝統...
ともかく、録音に関しては、 三箇所での公演に基づくCDが出ている。

1993 ロンドン初演キャスト
パッティ・ルポン(ノーマ)、ケヴィン・アンダーソン(ジョー)、 ダニエル・ベンツァリ(マックス)、 メレディス・ブラウン(ベティ)他

1993 LA キャスト
グレン・クローズ(ノーマ)、アラン・キャンベル(ジョー)、 ジョージ・ハーン(マックス)、 ジュディ・クーン(ベティ)他

1995 カナダキャスト(抜粋)
ディアハン・キャロル(ノーマ)、レックス・スミス(ジョー)、 ウォルター・チャールス(マックス)、 アニータ・コム(ベティ)他

どれでも作品の全容がわかるけれど、 作品の舞台でもあるLAのキャストが、 一番よいようだ。 主役グレン・クローズ演ずる老女優の執念が強く感じられるから。 なお、最初(何時?)に紹介した、 ウェッバーの50歳記念コンサートのビデオでは、 そのクローズによる舞台の一部を見ることができる。 顔のドアップが怖いです。
残念ながら、このミュージカル全体のビデオは作られていない。 でも、原作の映画はあちこちのビデオ屋で手に入るので、 それを見れば舞台を想像できる。

― 続く ―

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